「Heartbleed」と呼ばれる重大な脆弱性が、広く普及しているオープンソースの暗号化ライブラリ「OpenSSL」で発見されたのは2014年4月の話だ。しかし3年近く経った今も、いまだに20万近くのウェブサイトやサーバがこの脆弱性を放置した状態で運用されているという。
米国時間1月22日付けの「Shodan Report」によると、この脆弱性を抱えているサーバは全世界で現在19万9594台稼働しており、その数は米国が最も多いという。
米国の後には韓国と中国、ドイツ、フランスが続いている。
インターネットに接続されているデータベースやデバイスからセキュリティに問題のあるものを見つけ出し、記録しているShodanのリアルタイム検索エンジンによると、本記事執筆時点で脆弱性を抱えているサーバの総数は19万2069台に減少している。
Heartbleed脆弱性(公式には「CVE-2014-0160」)は、普及しているオープンソースの暗号化ライブラリであるOpenSSLの古いバージョン(1.0.1から1.0.1fと、1.0.2-beta)で発見されたものだ。研究者らによると、この脆弱性を悪用することで、暗号化された通信の内容や、ウェブサイトやサーバのSSL鍵を盗み出せるようになるという。
この脆弱性はOpenSSLのその後のバージョン(1.0.1g)で修正され、影響を受ける数多くのサイトが先を争ってパッチを適用した。
しかし、同脆弱性の重大さにもかかわらず、発見されてから約2カ月たった時点でも、30万台を超えるサーバが脆弱性を抱えたまま放置されていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。