調査

偽のランサムウェアで脅して身代金を要求、被害の実態は?--英調査

Danny Palmer (ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎 2017年02月01日 07時30分

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 非常にシンプルな(そして意地の悪い)方法で金を稼ぐランサムウェアの攻撃が登場した。ランサムウェアはファイルを暗号化して人質に取るマルウェアの一種だが、標的になった企業の多くは、事業を継続するには、身代金の要求に応じる以外にないと思い込んでしまうかもしれない。

 最近ではランサムウェアの攻撃が増えており、技術をまったく知らない人でも、ダークウェブで金銭を払えばサービスとしてのランサムウェアを利用できるなど、攻撃も容易になっている。しかし一部のサイバー犯罪者は、ファイルを暗号化していないにも関わらず、被害者のランサムウェア対する恐怖を利用して身代金を脅し取っている。

 この種の攻撃では、実際には被害者を感染させないまま、ランサムウェアの攻撃を受けたと見せかけて、標的となった企業にネットワークがロックされたと思い込ませる。Citrixによれば、この手口はかなり成功しており、実は必要がないにも関わらず怯えて身代金を払ってしまう企業が出ている。

 英国の大企業のうち5分の2は「偽」のランサムウェアによる攻撃を受けているという。これらのケースでは、サイバー犯罪者は、ネットワークの一部をアクセスできないようブロックしたと被害企業に嘘をつき、そもそも暗号化されていないデータの身代金を要求している。

 このとき被害企業は、実際のランサムウェアと同じように、フルスクリーンで表示された、マシン上のファイルを暗号化したという嘘のメッセージを受け取る。場合によっては、本物の場合と同じく、リブートしたりやコンピュータの接続を外したりしてフルスクリーンの状態を迂回しようとしたり、身代金を支払わない手段を選択しようとすると、ファイルは削除されるという脅迫メッセージが表示されることもある。

 これも本物と同じだが、偽ランサムウェアの犯人も被害者に圧力をかけて、万が一を恐れて身代金を払うように仕向けようとしており、実際にこれに成功している。

ランサムウェア
サイバー犯罪者が、実際には何もせずに多額の身代金を稼いでいる。
提供:iStock

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