オートデスクとJR東日本コンサルタンツは1月31日、パートナーシップを締結し、鉄道関連施設の計画、設計、施工から運営、維持管理まで全てのライフサイクルをカバーする新ワークフローの開発に乗り出す。
このワークフローは、オートデスクのBIM/CIMソフトフェアやクラウドサービスなどを利用して作成した3次元モデルデータを、発注者、設計会社、施工会社、施設運用者、施設維持管理者とその関係機関全体で共有するためのもの。BIM/CIMは、建物やインフラ工事の設計、施工、維持管理までのライフサイクル全体で設計情報を活用する手法。
両社はまず、鉄道建設プロジェクトを対象にBIM/CIMのデータを整備し、IoT環境上で連携させることで、IoTプラットフォームの成果を検証し、その適用範囲を広げていく。BIM/CIMとIoTの融合により、人の流れを考慮した3Dナビゲーションアプリを開発し、設備の維持管理をより効率的に行うための高度なシミュレーションを実現していく。
オートデスクは、保有する全てのソフトウェアとクラウドサービスを使用できる「エンタープライズ・トークン・フレックス・プログラム」をジェイアール東日本コンサルタンツに提供する。また、オートデスクが欧米や中東で手掛けてきた鉄道に関するBIM/CIMに関する知見をもとにコンサルティング実施し、BIM/CIMの効果を最大限に活用できるよう支援していく。