Intelは米国時間1月26日、2016年第4四半期(12月31日締)の決算報告を行った。売上高は、四半期単位で過去最高の163億7000万ドル、非GAAPベースの1株あたり利益は79セントとなった。2016年通年の売上高も過去最高となった。売上高の増加は、クライアントコンピューティング(PC)、データセンター、IoTなどあらゆる事業分野にわたる堅調さを反映しているとIntelは述べている。
アナリストの予想は、同四半期の売上高が157億5000万ドル、1株あたりの利益は75セントだった。
提供:Intel
2016年通年では、非GAAPベースの売上高が595億ドル、1株あたり利益は2.72ドルだった。営業利益は165億ドルで純利益は132億ドルとなった。営業活動から218億ドルの現金を創出した。
最高経営責任者(CEO)のBrian Krzanich氏は声明文で、2016年はIntelにとって「変革」の年だったと述べている。
通年ではクライアントコンピューティング事業部の売上高は、前年比2%増の329億ドルとなった。成長率が大きいとは言えないが、市場全体を反映している。Gartnerによると、世界のPC市場は多少の安定化傾向が見られるが、2016年に5年連続で出荷台数が減少したという。
このような市場の変化に合わせ、IntelはデータセンターとIoTの両事業へのフォーカスを強めている。
データセンター事業は2016年、売上高が前年比8%増の172億ドルとなった。IoT事業の売上は、前年比15%増の26億ドルを計上している。
不揮発性メモリソリューションズ事業の売上高は前年比1%減の26億ドルとなった。セキュリティ事業は同9%増の22億ドルとなった。プログラマブルソリューションズ事業の売上高は17億ドルだった。
第4四半期のクライアントコンピューティング事業は前年同期比4%増の91億ドル、データセンター事業は同8%増の47億ドル、IoT事業は同16%増の7億2600万ドルとなった。
2017年第1四半期(2017年1月~3月期)の見通しについては、非GAAPベースの1株あたり利益を65セント(5セントのプラス/マイナス幅)、売上高148億ドル(5億ドルのプラス/マイナス幅)と予想している。2017年通年では、売上高が横ばいで、1株あたり利益が2.80ドルになる見通しとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。