米大統領選挙戦で活躍したデータ分析企業Cambridge Analyticaの製品責任者に聞く - (page 3)

Dan Patterson (TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2017-04-05 07:30

——テクノロジに関してですが、あなたの会社はテクノロジを自社開発しているのでしょうか、それとも新興企業や他の企業のものを入手しているのでしょうか?あるいはそれらを混在させているのでしょうか?

 われわれはさまざまな方法でデータを入手しています。商用ライセンスを受けたものや、政治的交流協定からのもの、社内での投資(R&Dプロジェクト)で得たもの、パートナー企業とのプロプライエタリな関係で入手したものなど、すべてが対象です。

 一方、テクノロジについてですが、確かに社内で構築しています。また最近、今回のキャンペーンでRNCの最高技術責任者(CTO)を務めていたDarren Bolding氏をCTOとして雇用しました。Darrenと私は、社内のエンジニアチームを管理するとともに、われわれが提供するものの商品化を推し進めるために、チームを拡充しているところです。われわれはSaaS製品の形態で、今までやってきたことを汎用的なかたちで自動化しようとしているのです。

——ビッグデータは大きなビジネストレンドとなっています。政治におけるビッグデータの現状についてどのようにお考えですか?また、将来はどのようになるのでしょうか?

 われわれは自社を「ビッグデータ」企業ではなく、データアナリティクス企業であると考えています。一方、他の多くの企業は、クライアントのための情報のデータベースとしての役割を担いたいと考えています。われわれはさらなる上のレイヤを目指しています。つまり、意思決定プロセスを陰で支える頭脳として実質的に機能するような、行動につなげられる洞察をクライアントに提供しようとしているわけです。

 われわれは大きな発展を遂げてきていますが、自動化という面ではさらなる努力が必要です。キャンペーンの状況はあまりにも目まぐるしく変わるため、追随するのが難しい場合もしばしばあります。キャンペーン本部の外でのプロセスをさらに自動化できれば、意思決定者に対する洞察をはるかに迅速にもたらせるようになるのです。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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