「Azure Stack」のプレビュー版を改訂--DB、サーバレスなど新サービスも

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2017-04-07 11:48

 Microsoftは米国時間4月6日、「Microsoft Azure Stack」の3回目のテクニカルプレビュー版(3月にリリースされ、テクニカルプレビューとしてはこれが最後だとされていた)に新たな機能や修正を数多く盛り込んだバージョンをリリースした。

 今回のバージョンはAzure Stackの4回目のテクニカルプレビュー版(TP4)というわけではない。しかし、数々の機能や修正を見た場合、そう呼んでもよいかもしれない。


 今回のアップデートには、「Azure App Service」(ウェブアプリやAPIアプリ、モバイルアプリ)と、サーバレスコンピューティングを実現する「Azure Functions」、改訂版のSQL/MySQLデータベースサービスがプレビューとして含まれている。

 これに加えて、Microsoftの同アップデートに関するブログ投稿には、「フィードバックと、複数の機能向上およびバグ修正に基づき、われわれは『Azure Stack Technical Preview 3(TP3)』の改訂も実施し、配備と運用のエクスペリエンスを向上させた」と記されている。

 今回の新たな「Azure PaaS」のサービスを試用するには、まずTP3にアップデートする必要がある。TP3では、管理者向けとテナント向けの機能の双方が強化されている。

 Microsoftは2017年半ばに予定しているAzure Stackの正式リリースに向け、3月1日にTP3をリリースしている。Azure Stackはハイブリッドクラウドを実現するための製品であり、これをバンドルしたサーバはHewlett Packard Enterprise(HPE)とDell Technologies、Lenovo、Cisco Systemsから提供される予定だ。ユーザーはAzure Stackがバンドルされたアプライアンスを稼働させることで、自社の、あるいはパートナー企業のオンプレミスデータセンター内で、Microsoftのパブリッククラウドである「Microsoft Azure」の多くの機能を利用できるようになる。

 同社は3月にTP3をリリースした際、Azure Functionsや、仮想マシン(VM)拡張のための連携機能、マルチテナントのサポートをAzure Stackに追加する予定だと述べていた。また、ブロックチェーンや「Cloud Foundry」のほか、「Apache Mesos」のテンプレートワークロードも近い将来に追加する予定だと述べていた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  3. セキュリティ

    クラウドセキュリティ管理導入による投資収益率(ROI)は264%--米フォレスター調査レポート

  4. セキュリティ

    Microsoft Copilot for Security--DXをまい進する三井物産が選んだ理由

  5. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]