Microsoftは米国時間4月6日、「Microsoft Azure Stack」の3回目のテクニカルプレビュー版(3月にリリースされ、テクニカルプレビューとしてはこれが最後だとされていた)に新たな機能や修正を数多く盛り込んだバージョンをリリースした。
今回のバージョンはAzure Stackの4回目のテクニカルプレビュー版(TP4)というわけではない。しかし、数々の機能や修正を見た場合、そう呼んでもよいかもしれない。
今回のアップデートには、「Azure App Service」(ウェブアプリやAPIアプリ、モバイルアプリ)と、サーバレスコンピューティングを実現する「Azure Functions」、改訂版のSQL/MySQLデータベースサービスがプレビューとして含まれている。
これに加えて、Microsoftの同アップデートに関するブログ投稿には、「フィードバックと、複数の機能向上およびバグ修正に基づき、われわれは『Azure Stack Technical Preview 3(TP3)』の改訂も実施し、配備と運用のエクスペリエンスを向上させた」と記されている。
今回の新たな「Azure PaaS」のサービスを試用するには、まずTP3にアップデートする必要がある。TP3では、管理者向けとテナント向けの機能の双方が強化されている。
Microsoftは2017年半ばに予定しているAzure Stackの正式リリースに向け、3月1日にTP3をリリースしている。Azure Stackはハイブリッドクラウドを実現するための製品であり、これをバンドルしたサーバはHewlett Packard Enterprise(HPE)とDell Technologies、Lenovo、Cisco Systemsから提供される予定だ。ユーザーはAzure Stackがバンドルされたアプライアンスを稼働させることで、自社の、あるいはパートナー企業のオンプレミスデータセンター内で、Microsoftのパブリッククラウドである「Microsoft Azure」の多くの機能を利用できるようになる。
同社は3月にTP3をリリースした際、Azure Functionsや、仮想マシン(VM)拡張のための連携機能、マルチテナントのサポートをAzure Stackに追加する予定だと述べていた。また、ブロックチェーンや「Cloud Foundry」のほか、「Apache Mesos」のテンプレートワークロードも近い将来に追加する予定だと述べていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。