Microsoftはハイブリッドクラウド運用プラットフォーム「Azure Stack」を、ハードウェアに組み込んだ形で、2017年半ばに少数のベンダーからのみ提供する計画であることを明らかにした。
同社の担当者は米国時間7月12日、「Worldwide Partner Conference」で、Hewlett-Packard Enterprise(HPE)、Dell、Lenovoと協力して、2017年のリリースに向けてAzure Stackを各社のサーバ上で動作させる作業を進めていると発言した。
Azure Stackは、Microsoftの顧客やパートナーが自社のデータセンターで利用できるよう設計されたテクノロジスタックだ。Azure Stackは、同社のパブリッククラウド「Azure」と同じ 「体験」とプログラミングインターフェースを提供する。
この日まで、公式の計画では、顧客やパートナーは利用するハードウェアを自由に選べることになっていた。しかしMicrosoftは、複雑さを減らし、Azure Stackが問題なく動作する可能性を高めるため、2017年に提供する製品を、簡単に導入可能なバンドル製品として提供することを決めた。
Azure Stackの最初のテクニカルプレビューを試用した一部の顧客やパートナーは、所有しているハードウェアを利用できたが、Microsoftの担当者は、同社の「Cloud Platform System」(CPS)で採用したアプライアンスモデルに従うことで、よりよい結果が得られるだろうと述べている。
Azure Stackの2番目のテクニカルプレビューは、2016年中にリリースされる予定になっている。今後はベンダーの数を増やし、より多くのサーバ構成をサポートしていく計画だと同社の幹部は述べている。
既存のCPS利用者は、CPSをAzure Stackへの足がかりとすることができる。すでにCPSと「Windows Azure Pack」を利用している顧客は、それらのシステムをAzure Stackと並行して利用可能だ。Microsoftは同日、新しい情報として、CPSのシステムをAzure Stackにアップグレードする必要はないと述べている。
また、「Windows Server 2016」と「System Center 2016」が、2016年9月後半に開催される同社の年次カンファレンス「Ignite」でお披露目されると発表された。Microsoftはこれまで、Windows Server 2016のリリースは、2016年第3四半期になる予定で、秋になる可能性が高いとだけ述べていた。
提供:Microsoft
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。