こんにちは、佐藤直生です。皆さんは、参議院選挙の投票はしましたか? IT業界の人間としては、ITによるイノベーションを促進する政策がもっと出てくるといいですね。さて、「週刊Azureなう」では、先週の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。
Power BI EmbeddedがGAに
Power BI は、クラウドやオンプレミスのデータに対する分析、可視化のためのクラウドサービスであり、ダッシュボードやレポートに、ウェブブラウザやスマートフォン/タブレットのネイティブアプリケーションを介してアクセスできます。
そして、3月のBuild 2016で発表されパブリックプレビューとしてリリースされていたPower BI Embeddedは、カスタム開発のウェブアプリケーションやモバイルアプリケーションにPower BIのレポートを統合できる機能を提供します。Power BIでは、エンドユーザー企業がエンドユーザー数だけのサブスクリプション契約を行う必要がありましたが、Power BI Embeddedでは、レンダー(表示)回数による課金になり、ISVやSaaSプロバイダーが使いやすい料金モデルになっています。次の画面は、Power BI Embeddedを使ってカスタムのウェブアプリケーションに埋め込まれたPower BIレポートです。
Power BI Embeddedを使ってカスタムのウェブアプリケーションに埋め込まれたPower BIレポート
今回、Power BI Embeddedが7月11日に GA(一般提供)になることが発表されました。7月10日から14日に、カナダのトロントでMicrosoftのパートナー向け年次カンファレス「The 2016 Microsoft Worldwide Partner Conference(WPC 2016)」が開催されているので、その基調講演でも紹介されることでしょう。
今回のGAでの新機能は、次の通りです。
- リージョンの拡大 3月のパブリックプレビューでは米国中南部リージョンのみで利用可能でしたが、今回、米国、ヨーロッパ、アジア、ブラジル、オーストラリアの9リージョンで利用可能になりました(残念ながら、東日本/西日本リージョンではまだサポートされていません……)。
- データのセキュリティ ユーザーコンテキストと行レベルセキュリティを使って、マルチテナントアプリケーションでもデータのセキュリティを維持できるようになります。
- クラウドSQLデータストアへのデータ格納 Azure SQL Database、Azure SQL Data Warehouseといったクラウドでアクセス可能なSQLベースのデータソースにデータを格納できるようになります。
- ビジュアルからのデータのエクスポート レポート内のビジュアル(グラフ)から2クリックで簡単にデータをエクスポート可能になります。
- SDKのサポート .NET、JavaScript向けのSDKによって、開発が簡素化されます。
- APIのバージョニング Power BI Embedded向けのREST APIが適切にバージョニングされるようになります。
- 課金の簡素化 9月に、課金モデルが簡素化され、各ビジュアルではなくレポートのロード回数に対して課金されるようになります。