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マイクロソフトが独ミュンヘンにIoTとAIの研究所開設--その狙い、展望

Andrew Brust (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2017-04-06 06:30

 Microsoftは米国時間3月30日、3カ所目の「IoT & AI Insider Lab」を開設すると発表した。ドイツのミュンヘンに設置されるこの拠点は、欧州・中東・アフリカ地域(EMEA)のアクセス拠点として、2017年4月中にオープンする予定だ。既存の2拠点は、南北アメリカ(米国ワシントン州レドモンド)とアジア(中国深セン)に置かれている。

ミッション・ポッシブル

 これらの拠点のミッションは、モノのインターネット(IoT)と人工知能(AI)の分野のスタートアップに設備と専門知識を提供することだ。これらの拠点には、レーザーカッターやリフロー炉、3Dプリンタなどの設備や、IoTのハードウェア、組み込みシステムソフトウェア、クラウド技術、IoT、機械学習、AIなどを専門とするスタッフが用意されている。施設利用を申請し、受け入れられた企業は、1週間から3週間のスケジュールで施設を利用することができる。Insider Labsは、スタートアップがこの期間中に一気にプロトタイピングを終え、発売可能な製品を準備できるように設計されている。

 もちろんその目的は、まだ創業段階にあるスタートアップにAIとIoTのエコシステムを提供しつつ、Microsoftの持つIoTとAIに関するテクノロジをこの分野のスタートアップに啓蒙することだ。このアプローチは、同社が推進するクラウドと機械学習の分野をリードするための取り組みや、従来のパートナー重視の方向性とも合致している。

積み重ね

 Insider Labsの広報資料には、Microsoftは顧客を支援するために、IoTとAIの分野に関する「フルスタック」の専門性を提供すると書かれている。「スタック」とは、ソフトウエア業界の古い用語で、垂直統合された製品や技術の集合を指し、これには低レベルの運用環境から、ライブラリ、高レベルの設備やツール、開発キットなどまでが含まれる。

 ソフトウェア業界では、ウェブ開発などの文脈で「フルスタック」という言葉が使われることが多く、AIやIoTに対してこの言葉を使うようになったのは比較的最近だ。しかし今回の場合、この言葉を使うのは妥当な選択だろう。Microsoftが「Azure」で提供している関連サービスには次のようなものがある。

 これらのサービスはすべて、IoTやAI関連のサービスを支えるものであり、IoTデバイスが生成するストリーミングデータの処理や、IoTデータを元にした機械学習モデルの構築、IoTデータを使ったモデルに対するスコア付けなどを行うためのものだ。業界での利用事例は、予防的メンテナンス、ネットワークの最適化、医療、顧客アナリティクスなど多岐にわたる。

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