調査

セキュリティ責任者に求めるのはビジネス感覚よりも専門性--IPA調べ

國谷武史 (編集部) 2017年04月13日 14時58分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 情報処理推進機構(IPA)は4月13日、「企業のCISOやCSIRTに関する実態調査 2017」の結果を発表した。経営トップとセキュリティ対策現場の「橋渡し役」として期待されるという最高情報セキュリティ責任者(CISO)の実態を日米欧で調査した。

 調査は2016年5月に続いて2回目。今回は2016年10~11月に従業員300人以上の企業のCISO(準ずる役職層を含む)やITおよびセキュリティ担当部門責任者・担当者にアンケートを行った。CISOは、経済産業省が策定する「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」の中で、経営層がリーダーシップを発揮してセキュリティ対策を推進するための「橋渡し役」と位置付けられている。

 まずCISOの設置状況は、専任で置く企業が日本では27.9%、米国では78.7%、欧州では67.1%だった。兼任するケースを加えると、日本は64.3%、米国は95.2%、欧州は84.6%に上る。前回調査に比べて米国では10ポイント以上増加したが、日本と欧州はほぼ横ばいだった。


CISOの任命率(出典:IPA)

 現在のCISOが有する役割では、3地域とも「セキュリティ技術分析・評価」「セキュリティ目標・計画・予算の策定・評価」「リスク分析・評価」などセキュリティの専門性についての割合が高い。また、重要視される役割でも同様に専門性や技術を挙げる割合が高く、「経営層との橋渡し」や「事業目標との整合」など経営や事業との関わりにおける期待は低いことが分かった。特に「IT導入におけるセキュリティ上の助言」では、日本企業の回答は、米国や欧州の半分以下だった。


現在のCISOなどに求められる役割(出典:IPA)

今後のCISOなどに求められる役割(出典:IPA)

 CISOに期待されるスキルは、日本ではコミュニケーションやプレゼンテーション、情報通信の知識を挙げる割合が高い。米国ではコミュニケーションやリーダーシップ、ビジネス、欧州では情報通信の知識や自社事業への理解、実務経験、インシデント対応経験を挙げる企業が目立つ。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
展望2017
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算