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ふくしま未来農業協同組合--圃場センシングによる果樹の生産管理を開始

NO BUDGET

2017-05-02 08:30

 ふくしま未来農業協同組合(JAふくしま未来)は、4月25日、NTT東日本の圃場センシングソリューション「eセンシング For アグリ」を導入し、4月より運用開始したと発表した。

 eセンシング For アグリは、太陽光、機械の発する振動、熱などのエネルギーから電力を得る「エネルギーハーベスティング」技術と、省電力でkm単位の距離で通信できる無線通信技術であるLPWAを利用したセンシングソリューション。

 「温度」・「湿度」・「照度」などのセンシングデータをNTT東日本が提供するオンラインストレージサービス「フレッツ・あずけ〜る」に自動収集し、スマートフォンアプリやPC等を用いて圃場環境を可視化できる。

 JAふくしま未来では、これを利用し、凍霜害対策の作業効率化に利用する。

 JAふくしま未来は、2016年3月に福島県北地域の4つのJAが合併して誕生した組織。福島県内12市町村に及ぶ管内では、全国有数の桃、梨、りんご、あんぽ柿などの果樹、きゅうり、トマト、にら、なすなどの野菜を生産している。同地域では、果樹栽培に重大な被害をもたらす「霜」による凍霜害の対策として、これまで、降霜時の危険温度に達する前に果樹園地内で燃焼剤を燃やし空気を対流させ、温度を上げる取り組みを実施してきた。

 この取り組みでは、毎年果樹の開花期となる4月から防霜対策本部を設置し、霜注意報が発令されると職員・組合員約60人が福島地区に点在する56カ所の観測地の温度を夜明けまで観測することが含まれており、その人的負担が課題となっていた。

 JAふくしま未来では、温度観測の自動化を検討してきたが、圃場内の観測装置に電源が必要になることや、観測データの送信にモバイル回線を利用するため通信コストがかかることが障壁となり、導入を見送ってきた。

 eセンシング For アグリは、導入圃場ごとの観測データの送信にモバイル回線費用がかからないLPWA方式の無線通信機器を使用しており、さらにエネルギーハーベスティングにより新たに電源工事を行うことなく、センサと無線通信機器を設置できる。

 同ソリューションは、ハウスの天窓開閉などを遠隔から指示したり、熱中症予防の呼びかけ、飛び地となっている圃場の効率的な環境把握にも利用できる。

 JAふくしま未来では、今後、果樹の防霜対策以外に、水稲適期刈取り期や農薬散布の防除適期の提示、果実収穫適期診断など生産の質向上のために同ソリューションを活用していく。また、福島地区での実績を踏まえ福島地区以外への導入を検討していく。

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