明治安田生命が、メインフレームの中心部にLinux区画を設けるという方法で、保険事務システムの基盤を刷新した。
これを手掛けた日本IBMによると、新しい保険事務システム基盤は、IBM z Systems上にLinux区画を追加し、その上に実装された「IBM Business Process Manager」 (IBM BPM)によって、事務プロセスの一元的な管理を可能にした。IBM BPMはオープンスタンダードに準拠した実行環境と使いやすいツールを提供し、ビジネスプロセスの開発と保守の効率を向上させる。またウェブ技術を活用し、将来の新しい技術の採用にも容易に対応できるようになった。
新基盤は、従来システムと比べて各案件の処理の迅速化や工程管理の高度化も図る。作業の進捗状況の把握や、業務分析による効率的な事務運営を支援し、開発の効率化や新業務の追加に伴う開発の短期化も可能にする。
今回の基盤刷新では、保険契約や事務ごとに記載していた署名を一括して行えるような取り組みも併せて実施された。