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今週の明言

日本IBM幹部が憂慮する「AI時代のエンジニア像」

松岡功

2017-05-12 12:35

 本連載「松岡功の『今週の明言』」では毎週、ICT業界のキーパーソンたちが記者会見やイベントなどで明言した言葉をいくつか取り上げ、その意味や背景などを解説している。

 今回は、日本IBMの山口明夫 専務執行役員と、レッドハットの望月弘一 代表取締役社長の発言を紹介する。

「AI時代にどんなエンジニアを育成すべきか、真剣に考える必要がある」
(日本IBM 山口明夫 専務執行役員)


日本IBMの山口明夫 専務執行役員

 日本IBMが先頃、システム開発におけるプロジェクト管理やアプリケーション開発、アプリケーション保守の3つの領域で、AI(人工知能)技術を活用して高速化および高品質化を支援するソリューション群「IBM Watsonを活用した次世代超高速開発」を発表した。同社の専務執行役員でグローバル・ビジネス・サービス事業本部クラウドアプリケーションイノベーション担当を務める山口氏の冒頭の発言は、その発表会見で、AI時代のエンジニアのあり方に言及したものである。

 山口氏によると、新たなソリューション群は、低コストや短納期、高品質をはじめとしてシステム開発に求められるさまざまな要件に対し、IBMのコグニティブコンピューティング技術「Watson」を活用した次世代超高速開発により、3つの領域を進化させて対応していこうというものだ。(図参照)

 その内容については関連記事をご覧いただくとして、ここでは、こうしたツールが使われるようになるAI時代に、どんなエンジニアを育成していけばよいのか、について山口氏が言及したので取り上げておきたい。


「IBM Watsonを活用した次世代超高速開発」の目的

 まず、システム開発においてAIが有効活用されるようになると、エンジニア不足が叫ばれているのとは裏腹に、余剰人員が出てくるのではないかという見方がある。それに対し、山口氏は「ITに関する仕事でAIが人間に取って代わる割合はおよそ3割とも言われている。だが、今後は労働人口が減少する中で、システム開発の仕事はまだまだ増えると予想され、むしろAIをうまく活用できるエンジニアをどんどん育成していく必要があると考えている」との見解を示した。

 そのうえで同氏は、「ではAIをうまく活用できるエンジニアをどのように育成していけばよいのか。それが今、IT業界における大きな課題だと認識している」と語った。

 ならば、IBMでは実際にどのように育成していこうとしているのか。山口氏の話を聞いて、その点を確かめたくなった筆者は質疑応答でさらに食い下がってみた。すると、同氏は次のように答えた。

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