カスペルスキーは、法人向けWindows用セキュリティ製品 「Kaspersky Endpoint Security 10 for Windows」の最新版を5月18日から提供している。税別価格は最小構成の10クライアントで3万2400円から。
同製品は、PCの保護だけでなく、サーバ用の機能も備えており、Windows環境をサポートしている。ヒューリスティック分析や振る舞い検知などを実装した多層型防御機能を持ち、既知のマルウェアだけでなく、未知の脅威からも保護する。ディスク、ファイルやリムーバブルドライブの暗号化機能で情報漏洩を未然に防ぐこともできる。
最新版では、アプリケーションの実行を制御する機能がWindows Serverでも利用可能になった。Windows 10のCreators Updateもサポートし、USBデバイスのファイル操作監視機能も追加されている。
アプリケーション起動ルールの設定画面。各リストにアプリケーションを設定する(カスペルスキー提供)
アプリケーション実行管理機能では、信頼されたアプリケーションのリスト(ホワイトリスト)と利用を禁止したアプリケーションのリスト(ブラックリスト)を同時に利用でき、業務で利用可能なアプリケーションの許可ルールを設定できる。実行形式ファイルだけでなくダイナミックリンクライブラリやドライバ、PowerShellなどのスクリプトもホワイトリストとブラックリストに登録できる。
USBデバイスのファイル操作監視機能では、USBデバイスへの書き込みや削除に関するイベントを記録する。このイベント情報は、Kaspersky Security CenterやKaspersky Endpoint Securityの管理画面で確認でき、操作したユーザー名、USBデバイスやファイル名などを特定できる。万一情報漏洩があった場合の追跡調査や不正な使い方をしていないかなど、USBデバイスの適正な利用を監査できる。