秋田銀行は、金融機関向け統合型CRMシステム「F3(エフキューブ)」に関連した法人営業支援システム「リレーションシップ・ポータル」を導入した。インテックと紀陽情報システムが6月2日に発表した。
リレーションシップ・ポータルは、事業性評価の入り口となる外部環境把握を支援する。顧客情報のポータルを構築するとともに、顧客のビジネスネットワークやステークホルダーとのつながりを閲覧できるようにし、営業担当者に顧客のことをより深く知るための「きっかけ」や「気づき」を与える。
帝国データバンクの商流データを利用し、行内に蓄積された顧客属性情報や取引情報を重ね合わせて表示する。これにより、顧客を取り巻くサプライチェーンを商流図として可視化し、融資提案やソリューションなどに役立てる。
具体的な利用例としては、商流分析をふまえた取引先のビジネスモデルの把握、仮説の立案、顧客との深度あるコミュニケーションの実施、営業ワークスタイルの変革などを挙げる。また、新規開拓や、融資予兆管理、ビジネスマッチング、事業性評価での活用にも使え、顧客を起点とした営業店内、本部と営業店間、本部間での情報共有もできる。
導入概要図(出所:インテック)
秋田銀行では、行員の親和性が高い帝国データバンクのCOSMOSデータをベースとした情報収集や企業間の連関性把握などを効率化する。