COBOLからJavaへの自動変換でマイグレーションサービス--TIS

NO BUDGET

2017-04-12 15:08

 TISは、メインフレームからオープン環境への移行を支援するマイグレーションサービスを提供開始すると発表した。2019年までの3年間で100億円規模の受注を目指す。

 サービス名は「Xenlon〜神龍 マイグレーションサービス」。同社が独自開発したCOBOLをJavaにリライトする変換ツール「Xenlon〜神龍 Migrator C2J」を活用する。同ツールは、メインフレームで稼動するメガステップクラスの大規模アプリケーションにも対応し、変換ツール、実行時ライブラリ、分析ツールの3つの構成で、高い再現性、保守性の確保、動作性能を考慮したソースコードを自動生成する。


「Xenlon~神龍 マイグレーションサービス」の全体構成

 同サービスは、「アセスメントサービス」「マイグレーションサービス」「運用・保守サービス」「Cloud基盤移行サービス」「Cloud基盤プラットフォームサービス」の5つのメニューで構成されている。

 「アセスメントサービス」では、enlon〜神龍 Migrator C2Jの適合性を事前診断する。現行システムの構成および管理レベルを把握する「簡易アセスメント」と、ソースコードを受領してXenlon〜神龍 Migrator C2JでJavaへの変換を実施する「パイロット変換」の2種類がある。2017年4月から提供され、価格は250万円(税別)から。なお、申込先着順10社に対して2017年4月〜9月の期間で無償で提供される。

 マイグレーションサービスは、オープン環境へのマイグレーションを実施するもので、現行環境の調査・分析により移行対象資産・要件を分析する「現状分析」から、リライトによるソースコード生成および移行前後の環境差異を吸収するために必要な部品の開発を実施する「開発・変換」「テスト・移行」までをワンストップで実施する。2017年10月から提供開始され、価格は個別見積り。

 運用・保守サービスは、オープン環境移行後のシステムの運用・保守を実施する。TISのデータセンターを活用し、運用・保守効率を高めるための機能改善、ビジネスの変化に対する機動性を高めるため機能拡張など、オープン化後のシステムの最適化を支援する。2018年度から提供開始予定。価格は個別見積。

 Cloud基盤移行サービスは、TISの「Cloud基盤プラットフォームサービス」が提供するサービステンプレートを活用して移行を行う2018年度から提供開始予定。価格は個別見積。

 Cloud基盤プラットフォームサービスは、オープン環境に移行される基幹システムのインフラ基盤・運用基盤を標準プラットフォームサービスとして提供するもの。インフラはパブリッククラウドの活用やオンプレミスでの基盤提供も含めて、ユーザーのニーズに合わせた対応を行う。2018年度から提供開始予定。価格は個別見積。

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