日本マイクロソフトとNECは、クラウド領域で戦略協業を強化する。6月15日に発表した。
具体的には、NECが100人規模のAzure構築の技術体制を新設し、国内最大級という1500人規模のAzure販売体制を構築する。NECのIoT領域などでの業種業務ノウハウとAzureを組み合わせたソリューションを拡充し、共同提案や導入案件の事例化などの共同でマーケティングも進めていく。
また、日本マイクロソフトのPremierサポーを拡大しAzure専門エンジニアとの共同サポートチームをNEC内に設置する。これにより、国内で唯一となる日本マイクロソフトとの共同サポートチームが稼働することになる。
両社は、2012年にクラウド領域での戦略協業を開始、3年ごとに中期計画を策定、クラウドビジネスの拡大を実現してきた。今回の発表は、その次のステップとして取り組むもの。
NECの営業・SEの育成では、短期でクラウド提案のコツやAzureの全体像、他社クラウドとの売り分け方などを習得できる「Azure提案育成プログラム」を両社共同で企画、策定し活用していく。
100人体制のAzure専門技術者集団は、ミッションクリティカルな大規模案件の導入を数多く手がけた構築経験豊富な技術者たちで、NECグループ横断で組織化される。これらの専門家集団を中心に「Microsoft Cloud Solution Center」が設立される。
NECは今後、自社のさまざまな業種業務パッケージをクラウド対応させ、8月から順次、サービス提供していく。また、顧客企業のグローバル事業展開を支援する「Azure導入サポートメニュー」を提供し、Azure導入の検討初期段階からサポートする。