Microsoftはカリフォルニア州サンタクララで開催中の「Cloud Foundry Summit」で、Cloud Foundry Foundationにゴールドメンバーとして加盟したことを発表した。「.NET Core」ではなく主に「Java」や「Node.js」を使ってアプリケーションを構築するオープンソースPaaSクラウドプロバイダーに、なぜMicrosoftが加わったのだろうか。答えは簡単だ。MicrosoftのAzure Compute担当ディレクターのCorey Sanders氏は筆者に、「そこに顧客がいるからだ」と話してくれた。
なぜこのタイミングなのだろうか。Sanders氏は、「MicrosoftとCloud Foundryコミュニティーは、エンタープライズビジネスと技術的な要件に対するわれわれの相互理解、組織がベンダーによる囲い込みを心配せずにアプリケーションを現代化できるように支援するわれわれの献身的な取り組みという点で、同じ方向を向いている」と述べた。
今後、MicrosoftはAzure上のCloud Foundryをサポートするだけでなく、Cloud Foundryの開発にも取り組む予定だ。
Sanders氏は、「われわれはCloud FoundryとAzureの統合を拡大するつもりだ。これには、『Azure Database』(『PostgreSQL』と『MySQL』)とのバックエンド統合、『SQL Database』『Service Bus』『Cosmos DB』向けのクラウドブローカーサポートが含まれる」と説明した。さらに、MicrosoftはCloud Foundryを簡単に管理できるようにするため、Cloud Foundryのコマンドラインインターフェースを「Azure Cloud Shell」に追加する。
ほかにも、「Azure Cloud Provider Interface」、「Azure Meta Service Broker」、「Visual Studio Team Services」プラグイン、「Microsoft Operations Management Suite Log Analytics」が追加される。
これを10年前に予想できた人は1人もいないはずだ。しかし、それは過去の話だ。現在のMicrosoftは、ほかの企業やオープンソースソフトウェアと親密に連携している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。