計量機器メーカー大手の寺岡精工(大田区)は「Oracle Planning and Budgeting Cloud Service」を採用した。日本オラクルが7月20日に発表した。
流通小売や食品製造・加工、製造・物流、飲食・専門店の4つの分野にPOSレジスタやスケールなどを提供している同社は、連結従業員数が3500人以上、国内に26の営業拠点、8の出張所に加えて、シンガポールや上海にも工場を構えている。
表計算ソフトを利用して予算策定のデータ収集や各種報告などを行っていたが、作業負荷が増大。数量ベースの販売計画からそれに対応した計画の策定、中期経営計画と単年度予算の連動が可能な予算管理の仕組みを求めていた。
Planning and Budgeting CSについて、同社は、製造部門での製造・払い出しの原価計算や投資計画による固定資産の減価償却費の自動計算を実現できる点、販売や生産、在庫計画、各種経費予算を連動できる統合ソリューションであること、将来的な事業の変化にも柔軟に対応できる拡張性などを評価し、導入に至った。損益計算書だけでなく、貸借対照表とキャッシュフロー計算書にも対応できること、多通貨対応や為替リスクのシミュレーションが可能な点も評価している。
今回の導入では、経営管理システムのコンサルティング企業ジールが製造テンプレートを提供し、業務サポートと全体のプロジェクト管理を支援している。