エンタープライズソフトウェアベンダーのMicro Focusは、Hewlett Packard Enterprise(HPE)から分離したソフトウェア事業との合併が完了したことを発表した。
HPEの最高経営責任者(CEO)を務めるMeg Whitman氏は発表の中で、「この取引の完了により、HPEは今日の市場で競争し勝利することを目標とする、より強力で、より焦点の明確な企業になるという点で、重要なマイルストーンを達成した」と述べた。
「この取引はHPEと当社の株主に約88億ドルをもたらす」(Whitman氏)
英国に拠点を置くMicro Focusによると、今回の合併により、同社は時価総額ベースで世界7位の「専業」ソフトウェアベンダーになったという。両社の年間売上高を合計すると44億ドルになる。
HPEの元最高執行責任者(COO)で、HPE Softwareのエグゼクティブバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのChris Hsu氏が、Micro FocusのCEOに任命された。
Hsu氏は声明で、「われわれは、強力な技術と人材の組み合わせを手に入れて、顧客中心の技術革新をエンタープライズスケールで促進できる固有の立場に立つことになる。それにより、組織が既存ソフトウェア投資のROIを最大化する一方で、エンタープライズITの新しいハイブリッドモデルを採用できるように支援することが可能になる」と述べた。
HPEが組織として、新たに統合された事業を所有するわけではないが、同社の株主は完全希薄化ベースでMicro Focusの50.1%を所有することになる。ロンドン証券取引所におけるMicro Focus普通株の8月31日の終値をもとに計算すると、HPEの株主が所有するMicro Focus株の価値は約63億ドルだ。
1970年代に創設されたMicro FocusはDevOps、ハイブリッドIT、セキュリティおよびリスク管理、予測分析の4つの分野に注力しており、数十億ドル規模のソフトウェアポートフォリオを有している。
Micro Focusが所有するほかのソフトウェアフランチャイズには、AttachmateやSUSE Linux、Borland、COBOL、NetIQ、Novell、Progress、Serenaが含まれる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。