「Python」は既に高い人気を得ているが、Stack Overflowによると、最も急速に成長している主要プログラミング言語でもあるという。Stack Overflowは、開発者がコーディングに関する疑問を解決できるように支援するサイトだ。
同社は、Pythonタグが付与された質問を含むページへの訪問数の割合に基づいて、拡大するPythonの人気を評価している。

提供:Stack Overflow
6月、Pythonタグが付与された質問への訪問数が初めて「Java」と「JavaScript」を上回った。JavaとJavaScriptは、歴史的に見て米国や英国、ドイツなど、高所得国のユーザーによる訪問数に占める割合が最も多い。
これらの言語のほかに、Stack Overflowは「C#」、「PHP」、「C++」も主要な言語とみなしている。Appleの「Swift」やGoogleの「Go」、Microsoftの「TypeScript」はそれに含まれない。
Pythonは米国と英国で最も訪問数の多いタグになり、ほかの高所得国の大半でもトップ2に入っている。
言語の人気は、教育や富といった要素に影響される。Javaは学部課程の授業で広範に教えられているので、同言語の訪問数は秋と春に増加し、夏に減少する。
裕福とみなされない国々では、Pythonは訪問数が8番目に多いタグである。「R」言語も低所得国より高所得国で関心が高い。
こうした傾向は、PythonとR言語が科学研究や学術研究で使われていることに起因するのかもしれない。一般に、科学研究や学術研究が経済に占める割合は、貧しい国より裕福な国の方が大きい、とStack OverflowのデータサイエンティストであるDavid Robinson氏は以前に示唆していた。
しかし、裕福でない国々においても、Pythonは最も急速に成長している言語である。実は、前年度比の成長率では裕福な国々での成長率を上回っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。