Amazonは、10月10日、トヨタ・レーシング・ディベロップメント(TRD)が自社の全てのシステムをAWSに移行したと発表した。
TRDは、トヨタとレクサス・モータースポーツ・プログラムの社内開発部門。AWSのサービス上でのレース・インテリジェンス・アプリケーションを開発したことで、試運転やレース時におけるピット作業の精度、整合性を高め、スピードを速めることができた。最近実施された、ワトキンズ・グレン・インターナショナルで開催されたレースでトップ4を独占している。
TRDは、シャーシ・チューニング・シミュレーションによるレーシングカーのセットアップから、レース中にピットボックスから出す効率的な燃料補給やタイヤ交換の合図に至るまで、あらゆることをAWS上で実施しているという。
Amazonは、TRDがAWSの機械学習とアナリティクスサービスを活用することで、コースに足を踏み入れることなく、数千のレースをシミュレーションし、得られたインサイトを特定のレースでの優位な戦い方に発展させ、本社から現場のチームにまで提示できるようになったとしている。