スパコン「TOP500」、中国がランクイン数トップに--HPCG指標では「京」が1位

Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 中村智恵子 高橋朋子 (ガリレオ) 2017年11月14日 10時43分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ここ数年、スーパーコンピュータ世界最速ランキング「TOP500」の第1位は中国が獲得している。そして今ではランクイン数でも中国が優位となり、米国を2番手に追いやった。

 半年前の前回ランキングで、中国はスパコン上位500のうち159を占めたが、今回これを202に増やし、初めてランクイン数の最多国となった。一方、米国は169から143へと数を減らした。さらには、これらスパコンの総処理能力でも中国が米国を追い抜いたことをTOP500ランキングの主催者は明らかにしている。


オレンジの点は500のスパコン全ての性能の合計、茶の点は最速スパコンの性能、黄の点は500位のスパコンの性能を表している。現在500位のマシンは、2008年の最速マシンと同じくらいの性能だ。
提供:Top500

 この結果は、近年、中国のスーパーコンピューティングが着実に成長していることを裏付けるものだ。それと同時に、工業、学術、軍事分野と密接に関連するスーパーコンピューティングの国際バランスが大きく変化していることも示している。


TOP500に占めるベンダー別の割合では、Hewlett Packard Enterprise(HPE)が1位となった。
提供:Top500

 TOP500の1位と2位を占めたスパコンは、いずれも中国にある。今回首位となった江蘇省無錫市の中国国立スーパーコンピュータセンターにある「Sunway TaihuLight(神威・太湖之光)」は、演算性能が93.01ペタフロップス(1ペタフロップスは毎秒1000兆回の浮動小数点演算を実行できる性能)を記録した。次いで2位は、広東省広州市の国立スーパーコンピュータセンターにある「Tianhe-2(天河二号)」で、33.86ペタフロップスを記録した。両スパコンはこの2年間、上位2位を独占している。

 そのほかTOP500では、「High-Performance Conjugate Gradient」(HPCG)によるスパコンランキングも発表するようになっている。こちらは、スパコンが処理できるコンピューティングタスクの範囲をより正確に反映させることを目的とした、新しいベンチマークだ。HPCGのランキングでは、理化学研究所(理研)と富士通が共同開発し、理研の計算科学研究機構に設置されている「京」が首位となっている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
トランザクションの今昔物語
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
展望2017
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算