電通は、同社の海外本社である電通イージス・ネットワークがオランダの最大のオムニチャネルCRM会社Oxyma Groupの株式78.8%の取得および今後完全子会社化するオプションを同社グループが有することについて、同社株主と合意した。
Oxymaは2000年に設立され、キャンペーンの運営・管理など伝統的なマーケティングビジネスからスタートした。現在では300人を超えるマーケター、データサイエンティスト、ITなどの専門家を抱え、モバイルやSNSを含むデジタルメディアを活用したデジタルマーケティング、そしてメディアのチャネルを超えたCRMコンサルティングに強みを持つ企業へと成長している。オランダのeビジネス/マーケティング業界誌Emerceが2017年に発表した「Emerce 100」において、Oxymaは「アナリティクス」「デジタルマーケティング」「Eメールマーケティング」「モバイル&ソーシャルコンテンツ」の分野でベストパフォーマー企業に選出された。
今回の買収の目的について電通は、データ分析をもとに企業のマーケティング活動を支援する同社グループのグローバルブランド「Merkle」(本拠地:米国メリーランド州)の、同サービス領域におけるグローバルリーダーとしての地位をさらに高めることにあり、電通はこの買収がMerkleのオランダ市場および欧州地域におけるデータ分析サービスの機能と規模を拡充するグローバル戦略に合致すると判断したとのこと。
買収後、電通はOxymaをMerkleのグローバルネットワークに組み込み、ブランド名を「Oxyma, a Merkle Company」に改称してグループ各社との連携を密にすることで、オランダ市場および欧州地域での成長戦略を加速させていく。Merkleの欧州地域における専門スタッフは1000人を超えることになるという。