IDEC、SaaS型ERP導入でIFRS対応--約4カ月で本番稼働を開始

NO BUDGET

2017-12-04 10:38

 制御機器総合メーカーのIDECは、SaaS型の統合基幹業務システム(ERP)を導入し、稼働を始めている。国内外の市場拡大に伴った国際財務報告基準(IFRS)への対応を目的とする。

 同社は、ファクトリーオートメーション(FA)分野を中心とした制御機器の総合メーカー。制御用操作スイッチをはじめとする各種制御機器の開発・生産・販売に加え、制御ソリューションの提案などを手掛けている。管理情報の精度や、一貫したプロセスによる業務効率の向上、グローバル時代の制度会計への対応が急務になっていた。

 そこで、迅速な意思決定を支援する仕組みとして複数のERP製品を比較検討した。グローバルな経営情報を事業・子会社単位で詳細に収集できる点、事業活動の可視化に加えて分析が可能な点、グローバルにおいて各国の法制度やIFRSに対応する点を考慮した。その結果、SaaS型ERP「Oracle Enterprise Resource Planning(ERP)Cloud」を選択した。

 グローバルでの経営情報の一元管理による決算早期化と業務効率化を同時に実現できること、SaaSで早期導入でき限られた人員でも運用が可能なこと、バックアップやバージョンアップにかかるコストや工数が削減できることなども評価した。

 Oracle ERP Cloudの導入決定から約4カ月で本番稼働を開始した。今後は米国、中国、タイ、台湾を含む国内外の連結子会社への展開を進める計画。グループ全体の決算業務の早期化とグループ管理会計において、より精度の高い分析を実現していくとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI を活用した革新的な事例 62 選 課題と解決方法を一挙紹介

  2. セキュリティ

    新入社員に教えるべき情報セキュリティの基礎知識--企業全体を守るための基本ルールを徹底解説

  3. セキュリティ

    KADOKAWAらの事例に学ぶ、2024年サイバー攻撃の傾向と対策

  4. セキュリティ

    【マンガで解説】なぜ中小企業でも最新のセキュリティ対策を強化しなければいけないのか?

  5. ビジネスアプリケーション

    調査結果が示す、通信業界の「生成 AI 活用」インパクト--成果を達成する 4 つのユースケース

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]