パナソニックは、同社が新たに開発した「顔認証ゲート」(3式)が法務省の入国管理局に採用されたと発表した。同社によると、法務省は訪日外国人旅行者数の増加に対応するため、顔認証技術の活用による日本人の出帰国手続の合理化を検討。10月18日から羽田空港の日本人の帰国手続で「顔認証ゲート」を先行導入し、その運用を開始している。
顔認証ゲートの利用に当たって事前登録は不要。パスポートのICチップ内の顔画像と「顔認証ゲート」で撮影した本人顔画像を照合し、本人確認を行うことが可能となる。
外観
今回採用された「顔認証ゲート」は、顔認証技術活用による日本人の出帰国手続の合理化実現に向けたもの。初めての人や高齢の人でも、抵抗感なく間違わない/迷わない「簡単で安心・安全な顔認証ゲートソリューション」をコンセプトに新開発した。特長としては以下の3点が挙げられる。
- 長年培ってきたパスポートリーダ技術の深耕に加え、人間工学に基づくユーザビリティ追求により実現した「初心者や高齢者が直感的に使えるゲート装置」
- 利用者の経年や化粧、表情などに対応し、先端技術を駆使した「高性能顔認証エンジン」と「不正検知機能」
- 実証実験に基づき、限られたスペースに最適な配置ができるよう考慮した「空間デザイン・運用全体設計」
パナソニックは、2020年とそれ以降に向けた観光立国実現に向け、全国の空海港で行われる出入国手続の円滑かつ厳格な運用に貢献していく。また、パスポートと顔認証技術を活用する民間展開も含めたさまざまなソリューションへの採用を目指していく。