NECは11月2日、入退場ゲートで立ち止まらずに顔認証ができる「ウォークスルー顔認証」の入退管理ソリューション認証の製品化を発表した。今後3年間で200セットの導入を見込んでいる。
製品化するシステムは、国内500社の導入実績があるという入退管理システム「SAFEWARE-SX」と、顔認証用カメラや顔登録装置、入退場ゲート、入退管理や顔認証などを行うソフトウェア、設置工事で構成される。導入費用は3000万円からで、11月中に出荷を開始する。
ウォークスルー顔認証は、大規模な商業施設やオフィス、大型イベント会場などで、多くの利用者が立ち止まることなく歩きながら顔認証を行えるようにすることで、スムーズな入退場とセキュリティを両立する。同社では、社内での実証や国内外の大型イベントでの適用で効果を検証してきた。
製品では、事前に撮影と登録をした利用者の顔画像と、入退場ゲートなどに設置した顔認証用カメラで撮影した顔画像を照合し、本人確認を行う。ICカードを組み合わせた認証方法を組み合わせた二要素認証も可能で、厳格な本人認証が実施することにより、ICカードの貸し借りや盗難などのなりすましによる不正な入退も抑止する。認証失敗時顔画像のログを保存し、管理者が確認できるため、不正入退に対する心理的な抑止効果も期待されるという。

「ウォークスルー顔認証」システムのイメージ(出所:NEC)