大和証券はリテール部門の約5000台の営業員用タブレットに顔認証システムを構築、順次利用を開始している。NECが2月16日に発表した。
タブレットの内蔵カメラに顔を向けるだけで瞬時に認証されるため、作業開始までの時間を短縮できる。従来のIDとパスワードによる認証方法と比べ、顧客の前でもすぐにタブレットを利用して商談を進めることができる。
顔認証システムを利用することで、なりすましなど不正利用の防止、盗難や紛失などによる情報漏洩リスクを低減できる。顔を映して認証するので、不正利用への心理的な抑止効果もある。
大和証券は、NECの顔認証エンジン「NeoFace」を評価した。同エンジンは、顔画像をサーバで一元管理できるため、数千台単位のさまざまな端末や機器の管理も容易という。今後、本部部署のノートPCへの導入を予定しており、将来、すべての業務端末への導入も視野に入れている。