インテル、ARM、AMDなど多数のCPUに脆弱性--各社が対応急ぐ

Chris Duckett (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2018-01-04 11:12

UPDATE Googleのセキュリティチーム「Project Zero」は、AMD、ARM、Intelを含む多数のCPUに影響する脆弱性「Meltdown」と「Spectre」について詳しい情報を公開し、その脆弱性には投機的実行の使用が関係しているとするうわさが事実であることを認めた。

 AMDチップのユーザーにとって重要な情報もある。AMDは今週に入って同社のチップは影響を受けないとコメントしたが、Googleの見解はそれと異なる。

 Googleはブログの記事で、「これらの脆弱性は、AMDやARM、Intelのものを含む多くのCPU、そして、それらを使用するデバイスやOSに影響する」と述べた。

 AMDはその後、同社のプロセッサへの「リスクはほぼ皆無」と考えていると明言した

 この脆弱性は、Project Zeroの研究者であるJann Horn氏が2017年に発見していたという。これを悪用することで、攻撃者は本来ならアクセス不能であるはずのメモリを読み取ることができる。これにより、仮想マシン(VM)を攻撃して、ホストマシンのメモリを読み取り、そのマシン上でホストされているほかのVMのメモリを読み取ることが可能になる。

 Googleによると、この攻撃には3つの手段があり、それぞれに対して個別にパッチを適用する必要があるという。

 「これら3つの攻撃の変種は全て、通常のユーザー権限のプロセスがメモリデータを不正に読み取ることを可能にする。メモリデータには、パスワードや暗号化キーデータなどの機密情報が含まれることもある」(同社)

 ブログの記事によると、この脆弱性は、CPUのパフォーマンスを最適化するための「投機的実行」というプロセスを悪用したものだという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  2. セキュリティ

    IoTデバイスや重要インフラを標的としたサイバー攻撃が増加、2023年下半期グローバル脅威レポート

  3. セキュリティ

    従業員のセキュリティ教育の成功に役立つ「従業員教育ToDoリスト」10ステップ

  4. セキュリティ

    サイバー攻撃の“大規模感染”、調査でみえた2024年の脅威動向と課題解決策

  5. セキュリティ

    クラウドネイティブ開発の要”API”--調査に見る「懸念されるリスク」と「セキュリティ対応策」

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]