Accentureは米国時間1月10日、「ゲーム・オブ・スローンズ」などのドラマで視覚効果などを手がけるMackevisionを買収することで合意したと発表した。これによりAccentureは、インタラクティブなコンテンツ関連のノウハウを高めることを目指す。
Mackevisionの買収は、コンサルタント会社であるAccentureが手がる分野からは少し外れているように思えるかもしれないが、Accentureは3Dや没入感のある製品コンテンツの制作を推進してきている。Accenture Interactiveは拡張現実(AR)や仮想現実(VR)といったツールを用いた次世代の顧客エクスペリエンスの創出を目指している。
買収の条件は明らかにされていない。
Mackevisionの最もよく知られたコンテンツの実績は映画や放送映像のCGIによる視覚効果だ。同社は「ゲーム・オブ・スローンズ」の視覚効果でエミー賞を受賞している。
HBOの「ゲーム・オブ・スローンズ」におけるMackevisionの視覚効果の例
提供:Mackevision, HBO
Mackevisionのサービスはさまざまな業界で採用されている。同社はまた、バーチャルショールームやキオスク、AR、VR向けのコンテンツとともに、現実世界のデジタルツインを対象にした制作も手がけている。
Mackevisionのコンテンツが幅広い業界で用いられている点を考えると、Accenture Interactiveは同社の市場を拡大していけるはずだ。Accentureは、IoT関連でより多くのサービスを提供するとともに、自動車関連や、産業、コンシューマー向け製品、小売りといった市場へのアプローチをより的確なものにしたいと考えている。
またMackevisionは、AudiやBMW、Fiat Chrysler、Hyundai(現代自動車)、Jaguar、Land Rover、Mercedes-Benz、Porscheなどの顧客を擁する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。