IBMは米国時間1月18日、2017会計年度第4四半期決算(12月31日締め)を発表した。売上高と利益が予想を上回り、XaaS関連の年間売上高ランレートは同四半期末時点で103億ドルとなった。
同四半期は予想に比して堅調な内容となり、アナリティクスやクラウド、より新しい事業を含む「戦略分野」で成長が見られた。
売上高は前年同期比4%増の225億ドル、非GAAPベースの1株あたり利益は5.18ドルだった。為替変動の影響を調整した場合、売上高は1%増となった。
アナリストらは、売上高を220億6000万ドル、非GAAPベースの1株あたり利益を5.17ドルと予想していた。IBMは、2017年通期の売上高を791億ドルと報告している。前年の799億ドルから減少した。
同四半期の内容にはいくつかの一時的な要素が存在している。例を挙げると、米国の税制改革絡みの一時費用として55億ドルを計上している。その結果、1株あたり1.14ドルの純損失となった。
IBMは、「Watson」やクラウド、セキュリティなどの事業に軸足を向けてきた。こうした戦略分野の事業は、売上高が前年同期比17%増の111億ドルとなった。クラウドの売上高は30%増の55億ドルだった。
最高経営責任者(CEO)のGinni Rometty氏は声明で、クラウド、ブロックチェーン、ビッグデータ、人工知能(AI)を強化していることを強調した。
部門ごとの業績は以下の通り。
- コグニティブソリューション部門の売上高は、前年同期比3%増の54億ドル。
- グローバルビジネスサービス部門の売上高は、前年同期比1%増の42億ドル。
- テクノロジサービスおよびクラウドプラットフォームの売上高は、前年同期比1%減の92億ドル。
- システムの売上高は前年同期比32%増の33億ドル。「IBM Z」「Power Systems」およびストレージの成長がけん引した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。