米ZDNet編集長Larryの独り言

IoT活用で新たなレベルのサービスが拡大--IBMが披露した2社の事例

Larry Dignan (ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子 2017年10月16日 06時30分

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 IBMは米国時間10月4日、マサチューセッツ州ボストンで開催した顧客向けのIoT関連カンファレンス「Genius of Things Summit」で、アナリティクスプロジェクトとデジタル変革プロジェクトの架け橋としてIoTが活用されている2つのプロジェクト事例を挙げた。

 1つはSears Home Servicesにおける家電修理サービスを管理するプロジェクトであり、もう1つはGolden State Foodsにおける食品配送の信頼性と鮮度の向上を目指すプロジェクトだ。

 一方、Gartnerは10月1〜5日にフロリダ州オーランドで開催した、最高情報責任者(CIO)やIT幹部向けのイベント「Gartner Symposium/ITXpo」で、デジタル変革に向けたさまざまな取り組みにおけるIoTの重要性について説明した。

 Gartnerのアナリストらは同イベントにおけるプレゼンテーションのなかで、2022年までに、IoTを活用したサービスモデルによって、保守やサービスにまつわるコストを数兆ドル規模で削減できる可能性を指摘した。

 企業にとっての課題は、IoTベンダーの勢力範囲が分断化されており、完全な標準化が図られていない点にある。そのため、企業は確固たる戦略を立てておく必要がある。

Gartnerが示すIoTのデータパイプラインにおける技術革新

 IBMにとってのIoTは、同社のアナリティクスプラットフォームや「IBM Watson」プラットフォームという世界に顧客を導く扉に相当する存在だ。

 米国の家電修理サービス会社としてトップの座にあるSears Home Servicesは、クラウドサービスとして提供されている「IBM Predictive Maintenance and Quality(PMQ)」を利用し、1年間で700万件以上におよぶ修理と、さまざま依頼を管理している。

 Sears Home Servicesの狙いは、電話で対応できるような修理のために担当者を派遣することを避けるというものだ。IBMはIoTの活用により、Sears Home Servicesが修理依頼の電話から根本原因を分析できるよう支援できるようになる。またSears Home Servicesは保守部品や在庫状況の管理も可能になる。

 Sears Home Servicesの最高技術責任者(CTO)であるMohammed Dastagir氏は、同社がIoTやデータに対してさまざまな面からアプローチしていると述べている。

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