東京空港交通とNEC、ジャパンショッピングツーリズム協会(JSTO)は、情報通信技術(ICT)を使った訪日外国人向けサービスを実証実験する。旅行者と事業者双方の利便性を向上するサービスを検証し、成田国際空港と都内ホテルが対象となる。期間は2月1日から1カ月間。2020年の実用化を目指す。
全ての旅行者がストレスなく快適に観光を満喫できる環境の実現に向けて、官民協力のもと推進している「IoTおもてなしクラウド事業」の一環として実施するもの。前回の実証を踏まえ、今回は「手ぶら観光」をモデルケースとして利用者に利便性の高い手荷物預かりサービスを提供するとともに、ホテルチェックイン時の手荷物管理を効率化する。
具体的には、訪日外国人が空港で荷物を預けて周遊する際、クラウドシステムに自らパーソナルデータを登録することでスムーズな旅行を実現させる。空港のリムジンバス受付時に宿泊先ホテルと情報連携することで、適切なタイミングで荷物を配送し、ホテルでの宿泊者の受け入れ準備や管理の手間を削減する。
また各事業者は今回の実証を通じて、クラウドに登録される個人情報と業務情報を組み合わせ、業界の垣根を越えた事業者同士の多様な連携による新たなサービスモデルの創出を目指していく。
なお、成田国際空港内の手荷物受カウンターはケイティーシー・ロジが協力。都内ホテルでは、ホテル椿山荘東京と三井ガーデンホテル銀座プレミアが協力する。
実証実験の概要(出典:NEC)