電子メール部門でも、例年と同じ「Mozilla Thunderbird」が選ばれている。Thunderbirdの開発がしばらく停滞していることを考えると、これは驚くべきことかもしれない。
テキストエディタ部門では、「vim」が古くからのライバルである「Emacs」に勝利した(昔からのvimファンであるわたしは、個人的にうれしく思っている)。実際、今回の調査では、「nano」と「Kate」がEmacsよりも上位に来ている。
ただし今回は、1つ大きなサプライズがあった。ビデオメッセージングアプリケーション部門で、「Microsoft Skype」がトップになったのだ。SkypeがLinuxで利用できるようになってからすでに10年近く経っており、最近のUbuntuでは、「Skype on Linux」を簡単にインストールできるようになった。しかしMicrosoft製品が1位になるのは、以前では考えられなかったことだ。
LinuxQuestionsの創設者であるJeremy Garcia氏は、このような結果が出た理由について、次のように考えている。「ビデオメッセージングアプリケーション部門は今年設けられた新しいカテゴリで、参加者がかなり少なかった。分割された安全なメッセージングアプリケーション部門ではもっと参加者が多く、『Signal』と『Telegram』が同票数で1位になった」
もちろん、熱心なLinuxファンであっても、Microsoft製品を気に入る可能性はある。なにしろ、今やMicrosoftも「Azure」で複数のLinuxディストリビューションをサポートする時代になったのだから。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。