Dropboxがグーグル「G Suite」と連携へ--「Google Docs」などの編集が可能に

Natalie Gagliordi (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2018-03-02 11:20

 Dropboxは米国時間3月1日、Googleと提携し、「G Suite」のクラウドツールと連携するクロスプラットフォーム機能を導入すると発表した

 DropboxとG Suiteは競合関係にあることから、今回の提携は注目に値する。Dropboxは先週、新規株式公開(IPO)を正式に申請した。申請書類の中で、Googleとはクラウドストレージとコンテンツコラボレーション双方の市場で競合するとしていた。

 Dropboxは、両プラットフォームにとって初となるG Suiteとの連携を、「コンテンツと、関連する会話のための統一された場所」を顧客に確実に提供する手段だととらえている。Dropboxによると、顧客の50%以上がG Suiteも使用しているとみられるが、これまでG SuiteのファイルをDropboxに保存する手段はなかった。

 Dropboxのエンジニアリング担当バイスプレジデントであるTony Lee氏は、「ユーザーが愛用するツールで複数の端末間での作業がしやすくなるようにしたい」と述べた。「Googleと協力してプラットフォームの壁をなくし、チームが毎日利用している情報を一元化できることを喜ばしく思う」(Lee氏)

 Dropboxによると、この連携によって、ユーザーはDropboxから直接、「Google Docs」「Sheets」「Slides」を作成、閲覧、編集できるようになる。「Dropbox Business」の管理者は、Google Docs、Sheets、SlidesをDropbox内にある他のコンテンツと同じように管理できるようになる。

 Dropboxによると、「Gmail」や「Hangouts Chat」に組み込む新たなネイティブ機能を開発する計画だという。Gmail内からDropboxのリンクを生成する機能や、Hangouts ChatからDropboxファイルの検索や共有、プレビューができる機能などだ。

 「ユーザーが職場にどんなツールを持ち込もうとG Suiteを利用できるようにするのがわれわれの目標であり、こうした連携は、共通の顧客が毎日利用しているツールによってコラボレーションを促進するのに役立つ」と、Google Cloudで製品管理担当のディレクターを務めるRitcha Ranjan氏は述べている。

DropboxとGoogleのG Suite

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  2. セキュリティ

    サイバー攻撃の“大規模感染”、調査でみえた2024年の脅威動向と課題解決策

  3. セキュリティ

    従業員のセキュリティ教育の成功に役立つ「従業員教育ToDoリスト」10ステップ

  4. セキュリティ

    IoTデバイスや重要インフラを標的としたサイバー攻撃が増加、2023年下半期グローバル脅威レポート

  5. セキュリティ

    急増する工場システムへのサイバー攻撃、現場の課題を解消し実効性あるOTセキュリティを実現するには

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]