Preferred Networks(PFN)とNTTコミュニケーションズ、NTTPCコミュニケーションズは3月28日、米国時間27日に発表されたNVIDIAの「Tesla V100 32GB」をPFNが構築するスーパーコンピュータシステム「MN-1b」に採用すると発表した。MN-1bは7月の稼働を予定する。
MN-1bは、現行のPFNが保有する「MN-1」を拡張するもので、Tesla V100 32GBを512基稼働させる予定。拡張部分の理論ピーク性能は、深層学習に利用する混合精度浮動小数点演算で約56ペタフロップスとなり、この拡張部分のみでピーク性能は従来の約3倍になるという。
PFNは今後、MN-1bを活用してオープンソースの深層学習フレームワーク「Chainer」の高速化を図る予定。大量の計算リソースを要する交通や製造業、生命・健康科学、クリエイティブ分野における研究開発を強化する。
NTTコミュニケーションズは、スーパーコンピュータシステムに必要な高圧電力の安定供給と効率的な排熱処理などのインフラ運用ノウハウを生かした、GPUプラットフォームの支援を展開していくと表明した。