百十四銀行は、融資支援システムを刷新し、2018年1月から本稼働を始めている。渉外業務の高度化、融資業務の効率化を図る。システムを構築したフューチャーアーキテクトが4月19日に発表した。
新システムは、戦略業務系システム「FutureBANK」をベースに構築された。営業活動から案件審査、融資実行、格付・自己査定に至る一連の業務を横断して遂行できるようになり、業務運用が集約されたことで効率性と生産性を向上した。
また、営業活動に重要な情報や、事業性評価の観点で必要となる情報を一元的に管理できるようになったことで、営業店と本部が顧客のニーズや課題をリアルタイムに共有し、顧客リレーション強化に向けてより効果的な営業活動が可能になったという。
さらに、契約書作成や融資実行などの作業を自動化し、二重入力を排除することで事務時間を削減。融資事務を担当する人員を、より付加価値の高い業務に従事させられるようになった。一般の事業法人向けファイナンスとあわせて、不動産・賃貸業、船舶業などの特定業種についての業務の標準化と効率化を図るとともに、途上管理やシミュレーションなども実現することで業務の高度化を図るという。
フューチャーアーキテクトでは、これまでに全国26行の金融機関に業務・システム改革コンサルティングサービスを提供してきた実績とノウハウを強みに、百十四銀行の業務とITの一体的な改革を支援するパートナーとして改革を推進していくとしている。