村田機械は、2月に稼働開始した「ムラテック・グローバルパーツセンター」(MGPC)に、NECのSDNソリューションを導入した。NECと村田機械が5月14日に発表した。
MGPCは、村田機械の主力工場を擁する犬山事業所(愛知県犬山市)に設置されたパーツセンター。物流システムを手掛ける同社の自動倉庫や搬送装置などの自社製品で構成されている。
自動倉庫では、各種センサやカメラを多数設置して稼働データを収集し、機器の稼働監視や予防保全を実施することが目指されている。このためMGPC内のネットワークトラブルによる稼働停止についても対策が必要だった。万一の障害発生時にも障害箇所の迅速な特定・復旧を可能にするため、同社はモノのインターネット(IoT)分野で協力関係にあるNECのSDNソリューションを導入することとなった。
今回の導入で、自動倉庫などの制御系やカメラ・センサ系など用途の異なる仮想ネットワーク(VTN)を柔軟かつ迅速に構築・再設計が可能となった。これにより、将来的なIoT活用によるシステムの強化にも対応したネットワーク基盤が構築できた。
また、倉庫内のネットワーク全体を可視化し、状況に応じて容易にネットワークの経路制御や設定変更ができるようになり、障害発生時でも障害箇所を迅速に特定し早期復旧に向けた対策が可能となった。