クレオ、「ZeeM 雇用契約管理」を提供--「無期転換ルール」の本格化で

藤本和彦 (編集部)

2018-07-03 13:03

 クレオは7月3日、会計・人事給与・就業管理パッケージ「ZeeM」のラインアップに雇用契約管理を追加した。5日から販売を開始する。雇用契約管理業務に特化した業務支援ツールとして、企業の労務改善を支援する。

 「ZeeM 雇用契約管理」はウェブベースの雇用契約管理ツールである。本部と各拠点間で雇用契約情報を一元化し、契約の締結・更新・終了までの管理状況を可視化する。契約書の保管業務は現場で実施しながら、アラート機能やメール督促機能などで管理不備によるミスを未然に防止する。

 また、契約更新時期などをレポート化し、計画的な人員確保を各拠点に促すなど、有期雇用契約者にかかるコスト戦略の推進にも活用できるとしている。

 ライセンス購入モデルと月額利用モデルの2つの利用形態を用意する。ライセンス購入モデルは300万円から、月額利用モデルは月額10万から。

有期労働契約の無期転換ルールが本格化

 契約期間の満了日が設定された「有期労働契約」。2013年4月1日に施行された改正労働契約法により、通算5年を超える有期労働契約を結んだ場合、労働者の申込みによって無期労働契約に転換することができるようになった。2018年4月1日から無期転換が本格的に行われることが見込まれている。

 こうした背景から、有期雇用契約者の契約更新・変更手続きなどを管理する「雇用契約管理業務」を見直す企業が増えていると同社は説明する。特にパートやアルバイトを多く抱える小売業・飲食サービス業では、現地採用や従業員の出入りの多さなどを理由に、雇用契約書の管理を店舗などの現場任せにするケースは少なくないという。

 結果として管理が煩雑になり、契約期間を過ぎた従業員が従事していることや、無計画に無期化社員が増大するといった事態を招きつつあると指摘する。

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