クリプトジャッキングされたルータで焼いた目玉焼きのお味は?

Alfred Ng (CNET News) 翻訳校正: 石橋啓一郎 2018年08月17日 06時30分

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分量:1人分

調理時間:フライパンを使用した場合20分、ルータで直接調理した場合15分。

用意するもの

  • クリプトジャッキングマルウェア
  • スプレー式料理油
  • ルータ
ルータで焼く目玉焼き
この卵は、仮想通貨をマイニングさせるマルウェアのせいで過熱したルータの上で調理されているところだ。味は最悪だった。
提供:Alfred NG/CNET

 目玉焼きは昔からある料理の1つで、通常はコンロにかけたフライパンで調理される。しかし今は2018年。この記事では、ディストピア的な未来に生きている気分を味わいたい人のために、ルータで目玉焼きを作る方法を紹介しよう。

 Symantecは米国時間8月8日、ラスベガスで開催されたサイバーセキュリティカンファレンス「Black Hat」で、特別な調理台を披露した。仮想通貨を不正にマイニングさせるマルウェア「Coinhive」に感染したせいで、加熱して華氏150度(摂氏約66度)になったルータだ。

 仮想通貨は大流行しているが、マイニングには大量の電力を消費する強力なコンピュータが必要なため、利益の多くが電気代で相殺されてしまう。そこにクリプトジャッキングが登場した。これは、他人のマシンを乗っ取って、ビットコインやイーサリウムなどの仮想通貨のマイニングを不正に行わせるマルウェア攻撃だ。

 この攻撃は大流行しており、クリプトジャッキングマルウェアはウェブサイト数十万台のルータでも発見されている。McAfeeが6月に発表したセキュリティレポートによれば、2017年第4四半期と2018年第1四半期を比較すると、クリプトジャッキングマルウェアの事例は629%増加しているという。

 Symantecの今回のデモは、クリプトジャッキングの危険性を示すために、人目を引くパフォーマンスとして行われたものだ。過熱したルータで目玉焼きを調理するには、フライパンで焼いた場合で20分かかった。これは、コンロを使った場合よりもかなり長い時間だ。Symantecの特別プロジェクト研究者Biran Varner氏によれば、ルータの上で直接調理すれば時間は短縮されるという。

 Varner氏は、「これは、クリプトジャッキングの物理的な影響を理解してもらうための試みだ」と語った。「攻撃者は電力を盗み、デバイスを大きく損耗させるが、それで得られるのはほんの6セントほどだ」

 今回得られたのは、6セントとうまく焼けていない卵だった。

 実際、この卵を調理する間に、マルウェアは7セント相当のMoneroと呼ばれる仮想通貨を生み出した。卵が皿に載せられたときには、すでにその値は5セントに下がっていた。

 編集者からの忠告に逆らって、筆者はこの卵を試食して食レポを行うことにした。

 1口食べて気づいたのは、マルウェアで焼いても、特に味がするわけではないということだ。

 残念ながら、感じられたのは、フライパンに油を引くのにスプレーされたエクストラバージンオリーブオイルの味だけだった。卵は十分に固まっておらず、黄身が白味の上に流れ出た。筆者はこの一品を2口で食べ終えた。このルータで調理した卵に星をつけるとすれば、5つ星を満点として星1つというところだろう。

 調理にかかる時間も長すぎたし、Coinhiveは卵にまったく味付けをしていなかった。また、卵の白身はほとんど味がせず、冷めていた。残念ながらおいしい卵だったとは言えない。

 調理方法は、しばしば最終的な出来映えに大きな影響を与える。ハンバーガーを作る時に、パティをグリルすべきか、フライパンで焼くべきかで論争が起きるのはこのためだ。今回の試食で、目玉焼きを作るには、ルータよりもコンロとフライパンが適していることが分かった。卵を使ったレシピについては、米CNETの姉妹サイト「Chowhound」を参考にするといいだろう。卵を調理する際には、ルータを使うよりも、古いやり方に従うことをお勧めする。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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