JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月15日、セキュリティ製品がJPCERT/CCのウェブサイトをフィッシングサイトと判断したことが原因で、ユーザーがアクセスできなくなっていると発表した。
JPCERT/CCによると、フィッシングサイトと判断したのはマカフィーのセキュリティ製品で、同日の昼過ぎにユーザーから「ウェブサイトにアクセスできない」との報告を受けたという。JPCERT/CCは緊急調査を行い、ウェブサイトのコンテンツが改ざんされていないことを確認。フィッシングサイトと判断された原因が製品側にあると見て、マカフィーに対応を要請している。
マカフィーもこの事象を把握しており、同日午後5時現在で詳細を確認している。
【2018年8月15日午後7時5分更新】マカフィーによれば、問題となった事象は同日午後5時過ぎごろに解消した。引き続きJPCERT/CCのウェブサイトをフィッシングサイトと判断した原因の調査を進めているという。
【2018年8月16日午前11時40分更新】JPCERT/CCは8月16日、問題となった事象が解消されたことを確認したと発表した。「本件を含み、JPCERT/CC ウェブサイトやメールなどについて、問題点やお気づきの点がございましたら、情報の提供を引き続きお願いいたします」と呼び掛けている。
【2018年8月21日午後12時50分更新】マカフィーは20日付でJPCERT/CCに原因に関する報告を行った。同社によれば、今回の事象はJPCERT/CCから提供される情報の処理プロセスにおいて、通常とは異なる処理を行ったことが原因だったという。一般を含む他の提供情報の処理プロセスには問題がないことを確認している。