Dell EMCは、「Dell EMC Unity」および「Dell EMC SCシリーズ」ソフトウェアのメジャーアップデートを発表した。Dell EMC Unityは、SANとNASを使えるユニファイドストレージで、エントリーからミッドレンジまでの幅広いレンジをカバーし、1エクサバイト以上のRAWフラッシュストレージを搭載している。Dell EMC SCシリーズは、仮想化ストレージ、自動階層化などの機能を持つ。両製品とも、オールフラッシュタイプとSSDとHDD双方を搭載したハイブリッドフラッシュタイプがある。
「Dell EMC Unity」
「Dell EMC SCシリーズ」
今回、両製品のオールフラッシュおよびハイブリッドストレージアレイの両方に組み込まれているソフトウェアの一部として、現在有効なプロサポート契約を有しているユーザー企業は、無償でOS(「Dell EMC Unity OE 4.4」および「Dell EMC SCシリーズ SCOS 7.3」)をアップグレードして、ワークロードパフォーマンス、ストレージ容量、データ保護能力、可用性を高めることが可能となる。
アップグレードした「Dell EMC Unity」の稼働環境では、新しいアレイベースのファイル レプリケーション ソリューション「Metrosync」が、迅速なリカバリとセカンダリ データセンターへの自動化したフェイルオーバーを可能にする。また、2-Way NDMPがパフォーマンス向上を実現し、NASバックアップ時間を短縮すると同時に、WAN/LANネットワークの輻輳(ふくそう)を軽減する。さらに、内蔵のデータモビリティ機能により、他社製ストレージアレイから「Dell EMC Unity」にブロックデータを移行もできるようになった。セキュリティの強化では、LDAP/Active Directoryの強化によりMicrosoft環境におけるパフォーマンス、可用性、検索の柔軟性が向上した。
「Metrosync」は、アレイベースのレプリケーションを完全に補完するソリューションを提供し、全ての「Dell EMC Unity」ハイブリッド/オールフラッシュ構成で、同期/非同期のブロックおよびファイルレプリケーションオプションを利用することが可能になった。
「DELL EMC SCシリーズ」の新環境では、最新の「SCOS 7.3」が大幅なIOPSパフォーマンス向上を提供する。最大220万IOPS/アレイのパフォーマンスとなり、全てのSCアレイを通じて、5万~10万多い混合ワークロードIOPSをサポートする。また、アレイ当たり最大2倍の最大容量となり、100Gbおよび25Gb iSCSIネットワークハードウェアをサポートする。分散スペア処理によりI/O効率が向上し、最大500%高速なリビルドが可能となった。
両製品の価格(税別)は300万円台から。