企業がクラウド上でビジネスを展開することが増えており、ファイルや文書が複数のSaaSアプリケーションを通して利用されることが多くなっている。文書がどのような方法で、どのプログラムによって修正されるのかを把握するのは困難な場合もある。それに対処するため、Boxはさまざまなサードパーティーアプリケーションを横断してコンテンツアクティビティを追跡する新機能の提供を開始した。
Boxは、年次カンファレンス「BoxWorks」で新しいアクティビティストリームを発表した。これは、デジタルワークプレースの改善に焦点を当てた一連の発表の1つだ。
BoxWorksに先だって、Boxの最高製品責任者(CPO)のJeetu Patel氏は米ZDNetに対し、「デジタルワークプレースを持つために、人々はさまざまなツールを使用しているが、多くの場合、これらのツールはそれぞれ別々に運用されており、連携されていない。最善の形で連携させたツール間で円滑な体験を実現するには、どうすればいいのだろうか。「Salesforce」や「Slack」を利用している場合、どうすればこれらのツールを円滑に連携させることができるだろうか」と述べた。
アクティビティストリームはBoxのサイドバー内で、開いたファイルの横に表示される。この機能が追加されたことで、ユーザーはBoxを、自分のファイルについて信用できる単一の情報源として利用できる、中心的なハブのような場として効率的に使用することが可能になる。
例えば、Box内のファイルがSalesforceのレコードに追加されると、そのアクティビティはすぐにアクティビティストリームから確認できるようになる。このストリームは、リスト化されたアクティビティをクリックして、そのアクティビティが発生した場所に移動できる機能も提供する。例えば、ユーザーはBoxから新しいSalesforceに移動することが可能だ。
また、特定のファイルで利用できるサードパーティーアプリをまとめて表示する新機能「Recommended Apps」も発表された。例えば、ユーザーがGmailでリンクを共有したい場合などに便利な機能だ。
さらに同社は、「Box for G Suite」のパブリックベータをリリースしたことを発表した。G Suiteとの連携は、「Google Cloud Next 2018」で発表された。
また、「Box Feed」のパブリックベータも発表された。ユーザーにBoxにおけるパーソナライズされたアップデートやアクティビティなどを提示する機能だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。