キヤノンITソリューションズは9月3日、マルチプロトコルEDIサーバソフトウェア製品「EDI-Master B2B Gateway」の新バージョンを発売した。複数のEDIプロトコルを一つのシステムに統合し、取引先の拡大や既存EDI(Electronic Data Interchange)システムの拡張に柔軟に対応できる。
2024年には、現行のINSネットデジタル通信モードの提供が終了する。これに伴い、電話回線を使った従来型の企業間電子商取引を利用している企業は、インターネットEDIへの移行が必要となる。移行過渡期では、従来型のレガシー手順とインターネット手順のいずれの対応も必要となるため、両手順に対応した統合EDIシステムの導入が、システム運用負荷軽減の観点で重要だ。
「EDI-Master B2B Gateway」利用時の構成例
新バージョンとなる「EDI-Master B2B Gateway Ver1.3」は、既存製品では未対応だったLinux環境におけるインターネットEDI通信手順への対応を実現した。従来の稼働環境であるWindowsに加え、大手企業でニーズが高いLinux環境(Red Hat Enterprise Linux)に対応することで、UNIXからLinuxへのマイグレーション対応や、堅牢なシステム構築、クラウド環境における稼働など、より幅広いニーズに応えることが可能となる。
「EDI-Master B2B Gateway Ver1.3」の税別標準価格はWindows版4回線が50万円から、Linux版4回線が150万円からとなる。