キヤノンITS、社内利用のテキストマイニング技術を外部提供へ

ZDNET Japan Staff

2018-05-24 10:15

 キヤノンITソリューションズは5月24日、同社が属するキヤノンマーケティングジャパン(CMJ)グループ内で利用している自社開発のテキストマイニング技術を外部向けに提供を開始すると発表した。市場分析や製品開発、顧客管理システムなどでの利用を想定している。

 テキストマイニング技術は、同社の前身となる住友金属工業の情報システムの研究開発部門時代から開発しているもの。製鉄所管理システム向けに始まり、新聞・雑誌編集での校正システムやメール/ウェブセキュリティ製品「GUARDIANWALL」シリーズなどに展開してきた。

 同社内では、ウェブアプリケーション生成ツール「Web Performer」のサポート業務や、消費者がオリジナルの手帳を作成できるオンラインサービス「ネットde手帳工房」でのデジタルマーケティング業務に利用している。また、CMJグループ内では、複合機ユーザーなどから寄せられる問い合わせや意見の分析、キヤノン製品に対するSNSユーザーの評価と販売実績の相関分析といった業務にも採用された実績があるという。

インターネットなどで話題になっている単語の動向分析イメージ(出典:キヤノンITソリューションズ)
インターネットなどで話題になっている単語の動向分析イメージ(出典:キヤノンITソリューションズ)

 テキスト分析としては、高速パターンマッチングや全文解析、形態素解析、評価表現抽出、文書分類といった各種要素技術を採用。入力データの高精度なカテゴリ分類、高速検索、深掘り分析などの特徴を生かし、現場業務の効率化に着目したシステムへの適用に強みがあるとする。外部向けには、主にVOC(Voice of Customer)分析ツールとして展開する計画し、システム構築などを通じて提供していく。

VOCソリューションの構成イメージ(出典:キヤノンITソリューションズ)
VOCソリューションの構成イメージ(出典:キヤノンITソリューションズ)

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

マイナンバーカードの利用状況を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]