サンシャインシティは、情報活用基盤の「WebFOCUS」を導入し、旧BIツールで使用していた帳票をシームレスに置き換えた上でリプレースに成功した、「WebFOCUS」を提供したアシストが発表した。
サンシャインシティでは、賃貸料などの収支実績の確認、各テナントや水族館、展望台などの売上情報の把握や収支実績の確認、宣伝費予算の管理などに「WebFOCUS」を利用している。同社は、今回のリプレースで既存資産を活用しながら、共通する帳票をまとめ帳票資産が削減できたとしている。また既存のインターフェースを踏襲できるため、ユーザーの利便性向上にもつながったとしている。
「WebFOCUS」は、全社規模での情報活用を強力に推進するエンタープライズBIプラットフォーム。既存SQLをそのまま利用できる「SQLパススルー」機能により、既存帳票資産を流用し、開発生産性を向上できる。また、Active Directoryと連携してユーザー管理が行え、部門、ユーザー、帳票といった細かい単位でセキュリティ制御を実装できる。さらに既存帳票の置き換えだけではなく、新規のレポート作成を見越して自社で内製やメンテンナンスすることも可能だ。
サンシャインシティでは、各部門が管理するオフィスビルやショッピングセンター、展示ホール、アミューズメント施設などの収支管理や各経営指標の分析、各種社内資料の作成にBIツールを使用していた。しかし、そのBIツールのサポート終了予定を契機にユーザーの利便性向上やメンテナビリティを考慮し別製品へのリプレースを検討開始した。
「WebFOCUS」の採用決定後、2017年7月から要件定義、情報アプリケーション開発、実装をわずか7カ月で実現し、2018年2月に第1次サービスインを果たし、6月に全面的にサービスインした。既存帳票を精査する段階からアシストが技術支援を行い、プロトタイプ開発などで利用イメージを確認しながら進めることで全体プロセスが改善、タイトな移行スケジュールの中でも遅延することなくリプレースを完了した。
同社は「WebFOCUS」について、従来利用していたBIツールから同製品へのリプレース実績があった点や、既存資産を生かせること、開発コストおよびリードタイムを削減できることなどを評価した。
導入後、ユーザー側では操作手順が減少して情報を取得するまでの時間が格段に短くなったた。また管理側は、ユーザーが帳票を使うイメージが把握でき、改善に取り組みやすい環境が整ったという。今後は、経理部門の担当者がセルフサービスでレポート作成を行うことができる機能の活用や、商業部門での新規帳票作成など、さらなる情報活用と業務効率化の促進に取り組んでいく。