調査

「デジタル職場」の従業員は意欲的で仕事の満足度も高い--Aruba調査

NO BUDGET

2018-09-19 17:13

 米Hewlett Packard EnterpriseのArubaは、「デジタル革新者がデジタルワークプレイスの可能性を解き放つ」という調査レポートを発表した。デジタル化の進んだオフィス環境(デジタルワークプレイス)で働く従業員は、生産性が高いだけでなく、より意欲的で仕事に対する満足度も高いことが分かった。またデジタル化の進んでいない職場の従業員よりも、全般的な幸福感が強いと回答した従業員の割合が高かった。

 調査は7000人の従業員に対して聞き取り形式で実施された。回答者の勤務先は、工業、政府機関、小売、ヘルスケア、教育、金融、ITおよび電気通信の業種や業界を中心に官民のあらゆる規模の組織にわたる。調査期間は2018年4~5月。インターネットと電話の両方で行い、英国、ドイツ、フランス、オランダ、スペイン、アラブ首長国連邦(UAE)、日本、オーストラリア、インド、ブラジル、メキシコ、中国、韓国から回答を得た。

 職場に最新のテクノロジが導入され、幅広く利用されているデジタルワークプレイスで働く従業員(高度先進グループ)は、そうでない職場の従業員(後発グループ)に比べ、仕事に対する満足度が51%高い。また、ワークライフバランスについて肯定的な回答者の割合が43%高くなっている。

 仕事に対する意欲についても「高度先進グループ」の従業員は「後発グループ」の従業員に比べて56%高く、自分が勤務する会社のビジョンを高く評価する従業員の割合も83%高くなっている。また、「高度先進グループ」の73%はデジタルテクノロジが「生産性にプラスに働いている」と回答し、70%が「デジタルテクノロジのおかげでコラボレーションが強化された」と答えている。一方「後発グループ」ではこの割合は55%になっている。

 さらにデジタルテクノロジによる業務の自動化の進展については、回答者の71%が「今後5~10年で職場が完全に自動化され、よりスマートで効果的な職場環境を実現できるようになることを歓迎する」としている。

 アジア太平洋地域全体で限ると、98%の回答者が「テクノロジの活用によって職場は改善される」と考えており、70%の回答者は「もし新たなテクノロジが導入されなければ自分の会社は競争から取り残されることになる」と回答している。そして、67%の回答者が「従来型のオフィスはテクノロジの進化によって、確実に姿を消していく」と考えている。

 また同地域の回答者の75%が、「自分の会社が過去1年間にデジタルワークプレイス関連のツールに投資を行った」と回答しており、ツールとしては「室温調整や照明を自動で行うスマートビルツール」(14%)、「音声駆動型やワイヤレスのAVテクノロジ」(16%)、「カスタムの企業モバイルアプリ」(11%)など、新世代のテクノロジに対する関心が高まっている。

 セキュリティについても質問しており、回答者の73%が「パスワードやデバイスの共有など、リスクを伴う行為をしたことがある」と回答し、17%「がパスワードを忘れないようにメモしている」ことを認めている。さらに、25%は過去1年間に安全ではない可能性のあるオープンなWi-Fiに接続したことがあり、20%が複数のアプリケーションやアカウントにまたがって同じパスワードを使用していると回答している。

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