ローソン銀行は、日本IBMと10年間の戦略的アウトソーシング契約を締結した。今後は、ローソン銀行の基幹業務システム、インターネットバンキング・ATMサービスなどの周辺システムなどに関して、日本IBMがシステムの構築・保守・運用を担う。
ローソン銀行は、ローソン・エイティエム・ネットワークスが運営してきたATM事業を引き継ぎ、全国のローソンに設置されている約1万3200台のATMを管理する。日本IBMは、その保守・運営を引き続ぐ形になる。
ローソン銀行は10月15日から業務を開始している。いつでも、誰でも、簡単に使える銀行「コンビニ・バンキング」を展開するため、ITシステムについては、銀行業務の基幹を支える高い品質、安定性、強固なセキュリティなどが重視しながら、FinTechの推進や業界の枠を超えた新サービスを投入できるような迅速性や柔軟性を確保することを目指している。
日本IBMは、銀行業務を支えるシステムとしては、リスクの最小化と経済性を重視し、実績のある既存の製品・サービスを活用した。また、基幹業務については、他行で安定稼働をしている基幹業務システムをベースに新たに開発し、今までのシステム構築の経験やスキルを生かして高い品質のシステムを短期で構築できたとしている。また、インターネットバンキングについては、多数の金融機関における開発経験を生かして新たに開発するとともに、セキュリティの確保と構築や運用の効率化を図った。
また、情報戦略を支えるシステムとしては、多様な情報を効率的に活用できる統合データベース環境を構築し、今後の効果的なマーケティング業務を展開するための分析ツールなどを提供していく。さらに、業界の枠を超えて連携を実現するためにAPI基盤の提供などの先進技術を活用し、銀行戦略の実現を支援していく。