日本IBMは11月7日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)がIBM Cloudの利用を開始することで合意したと発表した。MUFGは、IBM Cloudの東京データセンターの一部採用を決定し、既に利用を開始しているという。
両社は、2016年からAPIや「IBM Watson」を活用した顧客向けサービス開発などに共同で取り組んできたという。IBMは、IBM Cloudで「アベイラビリティー・ゾーン(AZ)」を、東京を含む世界6拠点に展開しており、東京データセンターのAZ利用はMUFGが最初になるという。AZは、ITシステムの耐障害性強化のために独立の電源、冷却、ネットワークを持つデータセンターリージョン内の分離されたインスタンスを指す。
声明で日本IBMは、「ハイブリッドクラウド時代に求められる新たな顧客体験の迅速な開発および展開に向けて引き続き取り組む」とコメントしている。MUFGは、Amazon Web Services(AWS)の本格利用も進めている。