グーグル、画像圧縮ウェブツール「Squoosh」公開

Liam Tung (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2018-11-15 11:03

 Google Chrome Labsは、迅速にロードできるウェブページを作成するための画像の圧縮やフォーマット変換を実行する、「Squoosh」というウェブアプリを公開した。

 このツールの目的は、画像を手軽に圧縮し、耐えられるレベルにまで画質を落とすことで、軽量かつ迅速にロードされるウェブページの作成を支援するというものだ。

 しかしこのツールによって、Googleが開発した可逆/非可逆圧縮フォーマットである「WebP」の普及も支援されるはずだ。WebP形式をサポートしているブラウザは最近までほぼ「Google Chrome」のみだった。

 Squooshはデスクトップ機器あるいはモバイル機器のどのようなブラウザ上でも動作するPWA(Progressive Web App)であり、ブラウザ内で画像を圧縮、比較するために、さまざまな「クラス最高のコーデック」を提供しているという。

 PWAという性質上、最新版のChromeを使用している「Chrome OS」ユーザーや「Windows 10」ユーザーは、ネイティブアプリと同じ感覚でSquooshを利用できる。

 ユーザーは、Squooshのインターフェース上に画像ファイルをドラッグ&ドロップするか、ダイアログボックスから画像ファイルを選択した後、最適な画像フォーマットを選んだり、画像サイズを変更したり、パレットのカラーを削減したりできるようになる。

 これによって開発者は、最適な画像フォーマットを選択できるようになるとともに、画像ファイルの品質を大きく損なわないようにしつつ、そのサイズをウェブ向けに最小化できるようになる。

 選択、比較できる画像フォーマットにはGoogleのWebPやMozillaのMozJPEG、BMP、JPEG、GIF、TIFF、JPEG 2000、PDFが含まれている。

 米国時間11月12〜13日にかけて開催された「Chrome Dev Summit 2018」におけるSquooshの発表では、WebPはその他のフォーマットよりも画像ファイルのサイズが小さくなるということがいくつかの例とともに示されていた。

 Squooshがこのタイミングで登場したことには意味がありそうだ。WebPをサポートしているブラウザは最近までChromeのみだったが、Windows 10 October 2018 Updateで「Edge」がサポートしたことで大きく弾みがついた。2019年の初めに予定されている「Firefox 65」もWebPのサポートを表明している。

 Squooshは、画像に手を加えるたびに、その変更によってファイルがどれだけ小さく/大きくなるのかも表示してくれる。

提供:Image: Google
提供:Image: Google

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  2. セキュリティ

    サイバー攻撃の“大規模感染”、調査でみえた2024年の脅威動向と課題解決策

  3. セキュリティ

    従業員のセキュリティ教育の成功に役立つ「従業員教育ToDoリスト」10ステップ

  4. セキュリティ

    IoTデバイスや重要インフラを標的としたサイバー攻撃が増加、2023年下半期グローバル脅威レポート

  5. セキュリティ

    急増する工場システムへのサイバー攻撃、現場の課題を解消し実効性あるOTセキュリティを実現するには

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]